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社会科学研究所

全国農業経営コンサルタント協会 愛知三重現地視察研修会同行記

日時 平成29年7月13日(木)~15日(土)
訪問先 愛知県、三重県

一般社団法人全国農業経営コンサルタント協会(会長 森剛一税理士)が例年実施している先進的な取り組みを行なっている農業事業者の方々への視察研修会に、社会科学研究所所員の助教保田順慶が同行させて頂いた。以下、現地視察研修会の概要について報告する。

7月13日(木)

【蒲郡温室みかん(選果場視察)】

愛知県蒲郡市のJA蒲郡市が運営するみかんの選果場を視察させて頂いた。蒲郡では一年を通してみかんの出荷を行なっており、視察した選果場は地域で生産されたみかんが集積され、全国に出荷されている。色や形を測定するレーダーと糖度や酸度を測定する光センサーを用いたシステムによって品質にばらつきのない出荷ができる体制が整っている。第39回日本農業賞大賞も受賞するなど、高品質で高付加価値なみかんの生産を行なっている地域である。先進的な取り組みを実際に見ることができ、大きな刺激を受けた。

【株式会社デンソー 豊橋事業所】

株式会社デンソーが開発した「プロファーム」といわれるハウス栽培の環境制御システムを実証研究しているトマト栽培ハウスを見学した。温度のみならず、湿度、CO2濃度、気流などを制御し、植物に最適な環境を定常的に作り出し、光合成を促進させて、収穫量の増大を図ることが可能となるシステムであり、株式会社デンソーが培ってきた製造業のノウハウや技術力を最大限に発揮して開発されたものである。農業従事者の高齢化や耕地面積の減少の中、高付加価値な農産物の効率的な生産を実現し、国際競争力を有する農業事業者を作り出していくための極めて先進的な取り組みを肌で感じることができた。

7月14日(金)

【松浦園芸】

胡蝶蘭生産を25年以上行い、年間20万鉢以上の生産を行う日本最大規模の胡蝶蘭生産工場を視察した。世界4か国で特許を取得したエレガンス・シリーズ(ブルーやピンクなどの胡蝶蘭)を日本で唯一生産する事業者の方である。広大なハウスの中で徹底的な環境管理を実施して、非常に多くの方々の作業によって胡蝶蘭が生産されている現場を、実際に見せて頂くことができた。経営者の方から直接ご案内を頂き、日々のご苦労や成功の秘訣などについて熱心にご説明頂くことができた。

【マルカ農園】

マルカ農園でマスクメロンの収穫体験を行なった。マルカ農園はイチゴやメロン狩りを運営する観光農園であり、実際に栽培ハウスの中に入ってマスクメロンの収穫体験をさせて頂くことができた。メロンの実際の栽培の様子などを実体験することができた。

【フェリーで移動】

マルカ農園の視察後、愛知県渥美半島伊良湖港より三重県鳥羽港に向けて、伊勢湾フェリーで移動した。

【有限会社田園】

三重県松阪市の有限会社田園を訪問した。株式会社古御門ライスのグループ会社として平成16年に設立された会社であり、米をはじめとする農産物生産販売を行うとともに、加工品の生産販売による6次産業化も実現している会社である。従業員(パートを含む)30人以上、耕地面積400ha以上という大規模な農産物生産を行なっている農企業である。農産物生産のみならず6次産業化も含めて農業経営者としての様々なご苦労や成功の秘訣などについて、経営者の方からご説明を頂いた。

7月15日(土)

【伊勢神宮参拝(観光)】