社会人一発合格者インタビュー

2017年度公認会計士試験 社会人としてお勤めをしながら
一発合格された山口真さんにお話を伺いました。

大原を選んで正解でした

  • ―― 公認会計士を目指した理由は…
  • 私が会計事務所に就職したときは、まだ資格も経験もない状態でした。面接を受けた際に『何か資格を目指そう』という考えを伝えたところ、担当の方に、会計士の方が面白いよと言われ就職したときから目指すことにしました。受験勉強に関しては、職場の理解もあり、とても恵まれていたかもしれませんが、逆にプレッシャーにもなりましたね。
  • ―― 大原を選んだ理由は…
  • スクール選びで重視したことは
    ①奇をてらったカリキュラムではなく、王道の教え方をしてくれること
    ②自習室があること
    ③先生に質問がしやすいこと
    の3点でした。
    他のスクールにも相談に行ったのですが、対応していただいた方の雰囲気から、また相性が良かった点も考慮し、大原にお世話になることにしました。結果的に、この選択は正解だったと思っています。合格のために大事なことは、できないことをスクールのせいにしないことです。例えば、本当にスクールが悪いと思うのなら、すぐに他のスクールへ移籍したり、自学に切り替えることもできるのですから。

働きながら一発で合格する、理想の学習方法

  • ―― 実際に大原に通い出してからの印象は…
  • 通っていた校舎の講師は財務会計論と管理会計論担当の2名で、気にかけてもらっていたこともあり、心強かったです。また他の科目についても、本部から講師が来てくださいましたので勉強する上で気になりませんでした。質問は主に講義終了後にしていましたが、私はクラスの中で一番質問をしていたと思います。遅い時間でも快く答えていただけたことには本当に感謝しています。
    コースは初学者向けの2年コースでしたが、このカリキュラム構成は私にとって、おそらくベストです。まず、仕上げるのに時間がかかる計算科目を先に取り掛かります。そして理論科目は量が多い企業法からスタートし、会計処理(財務/計算)がわかってきた頃から財務の理論と監査論を学びます。12月短答試験後直ぐに、租税法を一気に仕上げ、落ち着くころから経営学が加わる。この流れに沿って進めていければ、自ずと合格できます。仮に「自分でカリキュラムを組んでいいよ」と言われても、今ならまったく同じように組むと思います。
  • ―― 仕事と受験勉強の両立について…
  • 大学生に比べて時間が取れないことは最初からわかっていました。そのため、「直前期に追い上げよう」という気はさらさらなく、むしろ「先行逃げ切り」を目指しました。イメージとしては、学習スタートから短答本試験くらいまで上位をキープする。そして周りの勉強時間が増えてくる論文対策期からは、それまでの実力差を生かして何とか逃げ切る。多少追い抜かれることもありますが、おそらく働きながら一発で合格するにはこれが理想だと思います。勉強時間の工夫は、平日は職場に1時間早く出社し、朝食を摂りながら勉強をしました。はじめのうちは昼休みに勉強をすることもありましたが、就業中は仕事に専念するようにしました。また講義のある日は、帰宅する際の電車内で、講義内容を整理し、考えるようにしていました。テキストを開かなくても勉強はできます。そして帰宅後は、疲れていても30~40分はその日の復習をするようにしました。当日行うことで、時間効率も良くできるからです。
  • 講義の無い日も、大原に通い2~3時間は自習をするようにしました。仕事の休みの日は、9:30~19:30くらいは自習室で勉強をしましたね。仕事と両立するには様々なことが起こります。疲れが溜まり、辛い時は、休憩中に仮眠をとって体力の回復に努めたり、繁忙期など勉強時間の取りにくい時は、休日にまとめて消化するなど工夫して、カリキュラムに遅れないようにすること、積み残しをしないように意識していました。
  • ―― 実際に大原に通い出してからの印象は…
  • 勝因は三つあったと思います。
    一つ目は「受験仲間に恵まれた」ことです。
    周りは大学生ばかりで、社会人は私だけでした。でも、講義前に食事をしていると気軽に話しかけてきてくれたり、肩身が狭いといった気持ちにはなりませんでした。単に仲間は多ければいいというわけではなく、答練や模試で上位 2桁を取りまくる人や、自分と真逆の得意科目を持ち、共に教え合える人、さらには仕事との両立で時間がない私に気を遣って各種手続きの締め切り等も教えてくれる人など、私は受験仲間に恵まれていたと思います。
    二つ目は「社会人であることを一旦忘れる」ことです。
    簡単に言うと「言い訳をしない」ということです。「時間がないからしょうがない」「今さら反復の勉強はしたくない」「質問をするのは恥ずかしい」「社会経験があるから多少勉強しなくても戦えるだろう」などといった考え方を持っているのなら、今すぐ捨てることをおすすめします。この試験は下りのエスカレーターを上り続ける試験です。それは大学生でも社会人でも変わりありません。
    最後は「社会人であることを自覚する」ことです。
    二つ目と相反することですが、こちらは方法のことです。大学生と社会人では様々な面で違いがあります。時間が無いなどの不利な点は自分なりにきちんと対策を立てること、学習内容と社会人経験を連動させられる方なら有利な点は存分に活かすことで合格に近づきます。

社会人で会計士を目指す方にメッセージ

  • 業務の一環だと思って淡々と勉強をしてください。仕事はやらなくていいやとはならないですから勉強も仕事の延長だと意識して取り組むといいと思います。あとは体調管理。ちょっとの疲れなら頑張れますが、どうしようもない時は休むべきです。疲れている時の3時間と体調万全の時の1時間で学習効果に変わりはないと思います。

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