高校生合格者対談

2018年度公認会計士試験 高校在学中に合格された
古屋歩純さんと星絵里香さんのお二人にお話を伺いました。

公認会計士を目指した切っ掛けは…

  • まず、高校生で公認会計士のことを知っている人も多くないと思うのですが、その中で公認会計士を目指したきっかけを教えてください。
  • 簿記の勉強をしていたときにお世話になった先生から聞いた話に興味を持ったからです。公認会計士は、性別・年齢に関係なく活躍ができることに魅力を感じました。また、高校生のうちに合格をめざせる資格で、これまで勉強してきた簿記が生かせることも理由の一つでした。
  • 高校生になったときに、部活などでやりたいことが見つからず、何か形に残るものを高校生のうちに作りたいという思いからです。難関資格と言われるものもいくつかある中で、会計士であれば在学中に結果が出せる試験であったことが自分にとって、決め手になりました。
  • 高校在学中の合格を目指して実際に勉強を始めてから、気持ちが折れそうになったときもあったと思うのですが、どのように対処していたのでしょうか?
  • 高校2年の夏、短答式試験の結果を出せず、さらに大学受験も同様になるのではという不安を感じたことがありました。でも、それまでにかけた時間を考えたとき、継続していくことの方が正しいと信じて進めてきました。
  • 最後まで走りきることは大事なことですよね。
  • 勉強を続けてきたときに、他に変えられるものはないです。結果につなげることを信じて逃げずにやり遂げました。

熱心な先生の存在で大原を選択

  • 定番ですが、資格の大原を選んだのはどんなところからですか?
  • 勉強をスタートする前に、両親と大原に相談に行きました。そのとき対応してくれた先生が、非常に熱心に話してくれたこともあり、ここで勉強しようと決めました。
    また以前、同じ高校の先輩が大原で合格されていたこともあり、自分自身安心できたことも理由の一つです。
  • 私は中学生のころに簿記の勉強を始めたのですが、その時の先生が大原の先生で、すごくわかりやすくて、とても楽しい授業だったので、会計士も大原だったら大丈夫だと思い決めました。
  • 実際に高校に通いながら会計士を目指されましたが、両立するうえで厳しいと感じたことはないですか?
  • やはり、高校の定期試験ですね。大学に進むことを考えると、高校の成績もある程度とることを考えなければならないですし、そのための勉強時間も必要になるので、両立するのが難しかったです。
  • 実際に定期試験前は、どのような勉強の割合になりましたか?
  • 会計士受験の勉強は授業や答案練習を受けるだけで、ほとんどの時間が高校の試験勉強になりました。
  • 星さんはいかがでしょうか?
  • 私は部活動もしていたので、高校の定期試験前は部活が休みになったので、空いた時間を定期試験の勉強に使っていました。なので、定期試験に関係なく、普段から勉強の割合を考えながら進めていました。
  • 部活動もしていたのですね。時間配分は大変ではなかったですか?
  • 中学生の時から簿記の勉強と学校、そして部活と並行して活動をしていたので、慣れていたということはあります。でも大学生の方など、ほかの受験生の方たちと比べて、時間が取れないことから、メンタルを整えることに一番苦労しました。
  • お二人ともやることが多く、一日の時間が短く感じたのではないですか?自由に使える時間は取れていましたか?
  • 帰宅してからの時間は好きなことに使っていました。例えばゲームをするなど息抜きの時間にしていました。
  • 私もSNSなど興味のあることに使っていました。
  • 自分の自由に使える時間も多少とることはできていました。

将来はグローバルに活躍できる人材に

  • 会計士受験時には特に将来の目標は決まっていなかったと思いますが、合格した今、何か変化はありましたか?将来の目標や今後のプランなどお話しいただけますか?
  • まだ具体的な目標は決まっていないのですが、ベンチャー企業のコンサルティングには興味があります。以前、先生から伺ったインターネットの情報サイトで様々な会計士の業務が紹介されていて、「すごいな」と思いました。
  • これからいろいろなことが決まっていくのですね?
  • そうですね。明確な目標を決めるまで、監査法人の業務を経験して、やりたいことを見つけていきたいと思っています。またいろいろな方に話を聞きながら、将来の自分のことを考えていきたいと思います。
  • 古屋さんはどんなことを考えていますか?
  • 会計士の目標ということではありませんが、今は英語とプログラミングに興味があり、海外留学を考えています。実際に何かをやろうとしたときに、英語がネックになることが多く、国内だけで考えるのではなく、海外へ出て学ぶことで世界的な規模で活動ができるようになると思うからです。
  • そもそも会計士の活躍の場はボーダレスですからね。海外も視野に活動の場を広げるのはさらに可能性が広げられますね。星さんも留学に興味はないですか?
  • 私は短期間の留学をしたいと考えています。大学のプログラムはもちろん、いろいろな方法があるので、いくつかチャレンジしてみたいです。
  • お二人とも方法は違いますが、グローバル人材となることが一つのプランと感じましたが、将来海外で活躍したいという思いが強いのでしょうか?
  • 将来については国内外どちらも考えています。自分で興味が持てるものがあれば、あまり場所にはこだわりはありません。日本で面白いものがあれば日本で働くという選択肢もあります。
  • 私はまず国内での活動を考えています。まだまだ可能性・選択肢がたくさんあるので、色々なことにチャレンジしてみたいと思っています。

強い思いを持っている方にお勧めしたい資格

  • 受験勉強も終わり、落ち着いている今ですが、最近力を入れていることはなんですか?
  • 人脈づくりです。
  • 私も色々なところに顔を出して、人とのつながりを拡げています。今までとは違う価値観を持つ方に触れることの面白さもあり、また成長の機会にもなるので、積極的に活動しています。
  • 合格してから、色々な方をお会いました。皆さんのお話はとても興味深く、仕事を楽しんでいらっしゃることが印象的でした。
  • 最後に、高校生から会計士受験の相談を受けた場合、どんな風に説明しますか?
  • 将来に向けて、自分の視野を広げたいという思いがある方でしたら、チャレンジすることをお勧めします。
  • 私は合格することで、将来の可能性を高めることができたと感じています。そのために多くの時間を必要とするのも事実です。目指すなら相応の目的があると良いと思います。
  • 最後まで継続するためにも何か強い思いが必要ということですね。本日はありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • ありがとうございました。